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スバル・TT2サンバー EN07エンジン オーバーホール

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恐らく過去にオーバーヒート歴あり、冷却水にオイル噛みが見られたサンバー。
完全にヘッドガスケットが抜けてしまい、冷却水ホースやリザーバータンクが爆発…。
走行距離15万kmということもあり、オーバーホールを行う事としました。
まずはエンジン下ろし。メンバーごと引き抜きます。

エンジンとミッションを分離。

エンジンスタンドへ載せ、補機類を全て剥がします。

結構綺麗です。ちゃんと踏んで大事に乗られていた印象。
中国地方の車は走行距離の割に状態が良いクルマが多いです。

サンエスクリーンに漬け込み洗浄。
投げ込みヒーターを使うと非常に便利でエコです。

続いてヘッドオーバーホール。

バルブすり合わせを行います。

バルブステムシール交換。

定盤に擦り付けて面研を行います。
ヘッド歪み限度 0.05mm

クランク組付
締め付けトルク 4±0.3kgf

ピストンリング・コンロッドメタル組付

コンロッド 締め付けトルク
2.4±0.3kgf

ヘッド組付
締め付け要領 3kgfで締付けて全て緩めた後、2kgfで締め付けて90度で角度締め

カムキャップ締め付けトルク 1.0±0.1kgf
ロッカーアームシャフト締め付けトルク 1.6±0.15kgf

タペットクリアランス
IN 0.15mm EX 0.20mm

タイミングベルト組付

エンジン本体完成です。

インマニ裏のシリンダーブロックから出るメインホースが破裂していました…。交換。

組付完了です。

エンジンスタンドから下ろし、リアクランクシール打ち込み。
クラッチ周りを組み付けます。

フライホイール締め付けトルク 34Nm

サンバーはブローバイがミッションにぶっかかる作りになっているので、大概エラい事になっています。ひたすら洗浄。

レリーズベアリング組付。

エンジンとドッキングしてメンバー組付。

載りました。

塗装したマフラーを組み付け。

冷却水経路にオイルが回っていたせいでエンジン側の冷却水ホースが膨潤して膨れていたので交換。
直近で交換歴があるので大丈夫かと思っていましたが、爆発の衝撃のせいかサーモスタットも開いていませんでしたので交換。以上で作業終了です。

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